退職トラブルが複雑になると、法律の専門家の力を借りなければなりません。
その時に、みなさんはどうやって依頼する人を探しますか?
意外と、法律の専門家を見つけるのは難しいのです。
実は、そのような時に利用できる「法テラス」という場所があります。
ここでは、法テラスの具体的な特徴を見ていきましょう。
法テラスはどのような相談窓口なのか?
今回取り上げる相談窓口は、様々な法律トラブルが発生した際に耳にすることがあります。
もちろん、退職トラブルにも、法律の知識が必要な場合がありますから、いざという時のために知っておいて損はありません。
まずは、相談窓口としての特徴を押さえておきましょう。
・民事事件について相談できる場所
・法律相談にかかる費用を安く、分割払いで対応してもらえる
・弁護士会への相談との違い
上記3点から、特徴について迫ってみましょう。
民事事件について相談できる場所
この相談窓口は、労働基準監督所や総合労働相談コーナー等とは違い、民事事件に特化した場所になっています。
基本的には、相談者に対して弁護士や司法書士、解決のための専門機関を紹介しており、ここに来れば専門家に間違いなく出会えます。
普通に探していては、中々見つかりません。
幅広い民事事件に対応していますので、もちろん退職トラブルも対象になります。
従って、会社側とトラブルが生じている場合、民事手続きを行って解決ができると思って構いません。
今までの相談窓口だと、アドバイスや対応策を教えてもらえるだけで、実際の行動に関して強く出られない所がほとんどでした。
ですが、法的な手続きが可能になることを考えると、より強力な手段で退職トラブルの解決が実現できるでしょう。
一歩踏み込んだ対応を求めている人は、ここに相談することを視野に入れるべきです。
ここでは、労働問題のプロというよりも法律のプロが所属していますから、法的な手続きに関する知恵も教えてもらえます。
法律の知識を身につけて対応できることは、会社側との対応をする上でも心強い要素になるでしょう。
法律相談にかかる費用を安く、分割払いで対応してもらえる
ところで、弁護士等に依頼するとなると、高額な依頼料が必要だと思いませんか?
法テラスの場合は通常よりも費用が安く、サービスを利用することができるのです。
そのため、金銭面で不安がある、高額な費用を用意できないという人でも安心して利用できますから、不安になることはありません。
なぜなら、法務省が設置した国が管轄している機関であり、国民のための相談窓口として解説された相談窓口だからです。
このような経緯があるため、経済的に厳しい人でも利用できるような費用の設定を設けているのです。
また、退職時トラブル解決を依頼した場合に発生した費用は、一度相談窓口で立て替えてくれます。
従って、急な出費の心配をする必要はありません。
かかった費用は、分割払いで支払っていくことができますから、一括払いが厳しい人でも対応できる可能性が広がります。
ところで、分割払いでも支払いが厳しいと思う人もいるでしょう。
基本的に分割払いの目安は、相談内容や対応によりますが、1カ月5,000円~10,000円くらいになります。
このくらいの金額ならば「自分でも支払える」、と分割払いでも返済のイメージがしやすいでしょう。
お金の不安があるから相談できないと諦めてはいけません。
弁護士会への相談との違い
ここで、依頼する弁護士を探す場合に、「弁護士会から探すと良い」とアドバイスを受ける人もいるでしょう。
両者には、法律相談を行っている共通点があります。
しかし、弁護士会を経由した法律相談の場合は、基本的に有料です。
そのため、相談の段階からお金が多少かかってしまいますので、金銭的な負担を考えると避けてしまいかねません。
反対に、法テラスの相談窓口は、3回までならば相談を無料で行えますから、時間をかけて対応してもらうことが可能です。
お金のことを気にしていると、このようなことはできません。
ちょっとした違いではありますが、相談窓口を選ぶ上では大きなポイントになるでしょう。
法テラスの実際はどうなの?
ここからは、退職トラブルで利用する場合のメリットとデメリットを見てみましょう。
メリットとデメリットには、それぞれ以下の内容が挙げられます。
・弁護士等の法律の専門家に頼れるハードルが低いこと
・利用条件があり、弁護士を選べないこと
利用することで助かる人もいれば、思った状況にならない人もいます。
利用前に、自分に合っている相談窓口なのかを知っておきましょう。
弁護士等の法律の専門家に頼れるハードルが低いこと
相談窓口としての最大のメリットは、弁護士等に頼れるハードルが低く、金銭的な事情があっても躊躇しなくて良いことです。
他の相談窓口も基本的に無料ではありますが、法的手続きを行う際は自分で依頼する弁護士を探し、その費用を負担しなければなりません。
そうなると、問題解決が無料でできる、安い費用でできるとは言えないのです。
この点は、退職トラブルが深刻であればあるほど、ネックになってきます。
相談へのハードルが低いことは、解決までの時間を早めてくれますから、大切なことです。
何より、複数回無料で相談できるのは、精神面の安定にも繋がるでしょう。
利用条件があり、弁護士を選べないこと
無料で相談できるメリットには、反面デメリットもあります。
無料相談等の相談窓口のサービスを利用できるのは、資産や収入が少なく、経済的に困っている人が前提になります。
つまり、収入等の利用条件をクリアした人が、お得な形でサービスを利用できるのです。
従って、万人に対して無料で開かれているサービスではありません。
困っている人の中には、経済的にそこまで困窮してない場合もあります。
そうなると、そもそもご紹介したサービスの利用自体ができない可能性があるのです。
利用にあたっては条件があるというのは、少し不利なシステムになるでしょう。
さらに、もう一つデメリットがあります。
それは、依頼する弁護士を相談者側が選べないことです。
この相談窓口は公的サービスのため、誰かを指定して依頼するというより、その時に対応できる弁護士が担当する形になります。
そうなると、退職トラブルに強い弁護士が味方に付いてくれるとは限りません。
もしかすると、労働関係のトラブルへの知識が少ない人が対応するかもしれません。
つまり、問題解決にあたって、無事に解決できるかどうか、運的な要素も絡んでくるのです。
また、依頼する弁護士との相性も関係してきますから、マッチングで上手くいかない可能性も出てきます。
無料・安い費用でサービスの利用ができる分、我慢しなければならないことも出てくるでしょう。
仮に、自分で弁護士を指定したい場合は、提携している弁護士を探し出し、自分から相談しなければなりません。
上記のようなデメリットを見ると、少し利用が難しいと感じてしまうでしょう。
もちろん、利用して無事に問題が解決できた人もいます。
ですが、相談者のイメージしている解決方法まで辿り着けるかどうか、難しい場合もあることは事前に知っておくべきです。
このようなデメリットを踏まえた上で、退職代行サービスを見てみると、大きな違いがあることが分かります。
それは、退職時のトラブルに強い専門家が、無事退職できるまでサポートをしてくれることです。
これは、法テラスに相談した時に想定される内容とは、大きな違いになります。
きちんと専門分野の人が対応してくれますから、労働問題ができないと言われることはありません。
何より、専門家が介入したからと言って、高額な費用が請求される訳ではありませんからご安心下さい。
運に頼らず、しっかりとトラブル対応して欲しい方にお勧めできるサービスです。